JA愛知みなみ「みなみレッド」とまらん♪

●就農までの道のり

1951年生まれ、農業を営む家庭に生まれ愛知県立福江高等学校から愛知県農業大学校に進学し、家業の菊農家に就農したこうたろうさん。時代の流れと耕地整理により昭和40年頃アルミのハウスでの大玉トマトとメロンの栽培を始めます。しばらく続けたのちミニトマト導入の話も出ていた時期もありましたが、そちらには参加せずに、つーくんやとしゆきさんなど9人でスタートした、みなみレッド（みなみレッドの歴史はこちら）の前身となる研究会に参加します。

●調理用トマトからアイコへの挑戦

研究会では調理用トマト（イタリアントマト）から始まり、夏場にできないことにより中玉トマトへ栽培品目を移行、カンパリ、シンディ・スイートなどを経て、現在のみなみレッドの代表品目のとまらん♪シンディ、とまらん♪アイコの歴史をスタートさせます。

こうたろうさんはカンパリからアイコに品種が変わるタイミングですべてのトマトをアイコに変更し、もともと土耕栽培でしたが、実験台としてココパックを導入するなど試行錯誤を繰り返し、現在はストレスなく均一に安定したアイコが栽培できていると笑顔です。

●普段のこうたろうさん

現在はお子さま2人も実家を離れていて奥様との2人暮らしのこうたろうさん。夏場はビールと焼酎、その他の時期はお気に入りの日本酒「剣菱（けんびし）」を嗜まれるそうです、最近の検診で「赤色数値が少し多かったので自嘲しないと…」と笑顔のこうたろうさん。

なかなか時間がとれない現在ですが、少しアクセルを緩めて奥様と旅行に出掛け、お子さま方がプレゼントしてくれた画材を使い旅先の風景を好きな水彩画でゆっくり描きたいそうです。

●これからのみなみレッドを

「とまらん♪として商標登録までできた、とても活発によくがんばってくれていてうれしい。新しい部会にもかかわらず年間売上目標を突破できたことも素晴らしいことだと思う。だからこそ、味を上げて、ロッドを増やし、選別も良くしてお客様に選ばれるトマトで門戸を広げ、市場をさらに大きくしていって欲しい」また、シンディを栽培品目に選ぶときには周りの企業を巻き込んで29種類もテスト栽培をして導入した経験から「初心を忘れずに、それでもアンテナを張って現在の品目に変わるものがないかを模索して、次の時代に有利販売できる品目を持ってさらに進化する部会になって欲しい。」とこうたろうさん。研究会時代からみなみレッドの現在までを知る時代の証人としてのこうたろうさん、みなみレッドのこれからの未来に期待されています。